生きるって強くないとできないよな。
絶望的な状況でも好いてくれる人が周りにいたのが不幸中の幸いってところですかね。
◼️公開当初、かなり話題になっていたので知ってはいたものの、なかなか観る機会が無くようやっとの鑑賞。
◼️アメリカの貧民街に住む黒人しか出てこない話なんで日本育ちの日本人にはそこまで身近に感じられず。
アメリカに住む黒人が置かれている状況や、マイアミのお土地柄などの解説がないと深くこの映画を理解するのは難しい印象でした。
◼️観た印象としては差別がどうこうという話ではなく、現在アメリカにある社会問題について、とある1つのケースを描いたという印象です。
登場人物がほぼ黒人なので、観てる途中で一回どこの国が舞台なのか確認しました。
それくらい黒人以外の人種が出てこないです。
黒人の貧困層にフォーカスされて物語が展開していきます。
◼️拠り所になってあげようとした彼らは、きっと同じような経験をしたからこそ痛みをわかってあげられたんだろうなと。
そして彼もまたその道を歩んでいくのかと思うと抜けられない連鎖を見るようでした。
◼️明らかに環境要因が多いところが凄く悲しかったです。
登場人物のキャラがそれぞれしっかり描かれていて、胸が締め付けられます。
◼️憎んでもおかしくないはずのところ許してあげられる優しさや想像力、賢さ、心の穏やかさがある彼は環境さえ違えばあの仕事につく必要もなかったはずなのに。
もっと穏やかで幸せな人生が歩めたと思うとやるせないです。
◼️ちなロマンス映画になるとは思ってませんでした。
不完全燃焼な終わり方です。
あのエンディングの先にハッピーが続くとは思えず、ひとときの心休まる時間というような、切ない雰囲気がありました。
◼️万人にオススメできる作品かと言われれば難しいのですが、観る価値はある作品だと思います。
