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ムーンライトのmayaのネタバレレビュー・内容・結末

ムーンライト(2016年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

いろんな愛の形を生々しく表現していた。
観る前にあえてどんな話なのか確認せずに映画館で鑑賞したが、始めドキュメンタリー映画であって、貧困やスラム街でのドラックの問題を取り上げた作品なのかと思っていたら、作品の核はそこではなく、黒人であることや、ゲイであるというマイノリティに置かれている少年が成長していく中で関わっていく人々との愛情や憎しみを味わっていくという話であったと考える。
カメラワークはドキュメンタリーっぽく主人公視点の手ブレの激しいものが始めは多かったが、アップが多かったり、途中スローモーションにしたり逆再生したりと観ている人を飽きさせないむしろ目を惹くものでとてもよかった。間の取り方がより現実味を出すのに効果的だったと思う。
作品のストーリーとして、主人公だけでなく周りもいろんな愛情を持っていて、それが赤の他人であっても友人であっても恋仲であっても家族であっても、大切なのは愛だということを染み染みと伝えてくれた。
最後の展開として、(恋仲だった人が警察に逮捕協力を求められて、それでも主人公を信じていたから店に呼び出して近況を聞いたらヤクの売人だったため、店に警察が乗り込んで逮捕という)悲劇を想像していたが、最後はハッピーエンドで終われたのがなんだか心温まる作品であった。
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