殆ど、というか多分100パーセント黒人しか出ない映画。美しい。
私全然気づかなかったんだけど、町山さんによると、この作品は映像を加工し青色を人工的に加えてあるらしい。全然気づかなかった。だから皆すごい綺麗だったんだ……でもちゃんと生々しい感じもしたし、最近の映像技術すごい。繊細な物語と月の光がぴったり。
ファンがシャロンに向かって「自分の道は自分で決めろ」的なことを言うけど、自分一人で自分の道を決めるのってめちゃめちゃしんどいなと思った。
『人は一人では生きていけない』っていうのは使い古されたフレーズではあるけど、シャロンの周りには自分の味方になってくれる人は殆どいなくて、いても心を全て預けられるような立場の人ではなくて、そんな環境でシャロンは真っ当に生きていけるのか？といえばそれはすごい難しい話で……。
だからこそケヴィンとの最後のシーンはとてつもなく美しい。
シャロンの目がいい……子供の時でも、筋骨隆々な大人になっても、シャロンの眼差しは悲しげで自信なさげなんだ……抱きしめたい……
