「周りに決めさせるな」
差別、貧困、ドラッグ、LGBT、と制作サイドがアカデミーを獲りにきた感は物凄いですが、監督以下スタッフ、キャストは緻密で才気に溢れている様に感じます。3世代シャロン、ケヴィンもさる事ながら母親役のクズっぷりもなかなか残酷で更にそれを許すシャロンの「やるせなさ」はここ最近観た映画の中でもトップクラスですね。フアンとテレサという正しい大人に出逢えた事だけが救いですね。
様々な作品で表現されている黒人の「被差別意識」と「諦観意識」のバランスが良く絶妙です。(昨年の作品で言うと「ゲットアウト」あたりは「諦観意識」が強めで絶妙でした。)
「ラ・ラ・ランド」に引き続いてのアカデミー作品、個人的に一時期に比べて「いい作品」が多いなぁ…と思ったり思わなかったり…^_^