このレビューはネタバレを含みます
ムーンライト
鑑賞後は、なんといいタイトルなのだろうと思った。
ヤク中で娼婦の母親との生活で、どん底なのに、同級生からはイジメられる。
最低の幼少期に出会った売人ファンの生き方や言葉にだいぶ助けられたのだろう。(ヤクの売人というところではなく)。
少年期になってもイジメはなくなってなく、学校でもオカマだと言われてからかわれていた。同級生のケヴィンだけが、心のある接し方をしてくれる唯一の友達だった。
ハイスクールの夏?(夏なのか?)
海岸での二人は心を通わせる事に。
二人は同性愛者だった。
学校でのイジメも、幼少期にファンに訪ねた事も自覚ありだったのね……
鈍感な僕。
しかし、ハイスクールで、ケヴィンが同級生にせかされてシャロンを一方的にボコボコにする。
キレたシャロンは、主犯格の同級生を教室でイスを使って返り討ちにするがそのまま逮捕されてしまう。
そこから青年期。
ムッキムッキの売人になっていたシャロン。誰もわからないはず。
って、変わりすぎだろ!って言うぐらい変わったシャロン。
ただ夜は今でも悪夢を見ては目覚める日々。
何年後かにケヴィンからの電話があり、今はコックをやっているという。ぜひ店に来てくれと頼まれる。
そして店に顔を出したシャロン。一瞬の沈黙の後すぐにケヴィンはシャロンだと気付く。
昔話の尽きないまま、ケヴィンの家に泊まる事に。
やはり話題は、あの時の事になる。
シャロン。
『何もかも忘れようとしてた。
俺は、アトランタで生まれ変わったんだ。
ゼロから鍛えなおしたんだ。』
最後は自分の中閉じ込めていた本当の気持ちを伝えるシャロン。その気持ちに応えるケヴィン。
ここで終わりか〜となったが、短編集の3作品がつながっている話という設定の見せ方では、何か物足りない感じよりもなるほどと納得した感じで終われた。