前日に見た「旅のおわり世界のはじまり」も深い悩みの中にいる映画であった。だがこの映画の悩みはレベルが違いすぎる。
少年は学校へ行くといじめを受け、家でも虐待される。唯一味方になってくれる人も売人であるwもう周りの人間でまともな奴は誰ひとりいないと言っていい。これが日本だったら超異常な状態だが、黒人社会では普通なのだろうか?タンザニアの問題を描いた「ダーウィンの悪夢」でも残飯を食べ、みなドラッグをやり、争いは絶えない。つまり舞台がアフリカからアメリカに移っても彼らがやってることはさほど変わらないのだ。
もっとも残念なところは主人公がもっともまともな人と思っていたら結局彼も売人になるだけである。夢はやぶれても友達の方がまだまっとうに生きている。
もっと「シティーオブゴット」のようなオチにすればいいものお。。。。まあいいが。
それと、LGBTを描けばカデミー賞を取れる風潮は本当にやめてほしい。少なくともこの映画はクソであった。
ただマネーペニー役をやってるナオミ・ハリスの違った面が見れただけ良しとするか。