人生のお話であり、愛のお話であり、
それらを巡る上手に生きられない人のお話であり、
そういった人たちを救うお話でもあった。
大人のブラックが、すごい。すごいほんとうにリトルとシャロンを経て、体だけ仕上がってるけど中身はそのままのひとだった。距離感とか目線とか言葉に詰まる様子とか、上手いね…
ビールストリートの恋人たちは観てたのに、ムーンライトは劇場鑑賞を逃して結局観てないままだったので、リバイバルありがてぇ〜！
こういうのは絶対映画館じゃないと寝ちゃう自信がある…。
幸せの量の変異に差がある2作だなとおもう
簡単に言うとビール…は右肩下がりに減っていき、ムーンライトは右肩上がりに増えていく。
どちらも振り返ればそうだった、に相違はないけれど。
もっと詳しくいうと、前作はだんだん幸せが指の隙間からこぼれ落ちていくような、それでもまだこれだけあるから大丈夫となんとか言い聞かせて生きていくみたいなお話で、
後作は他人にはただの石ころにしか見えないような、だけど自分にとっては小さな小さな幸せのかけらであったものを、誰にも見られないように取られないようにしまい込み、倒れて落としそうになっても持ち続けて、そうやって美化されまくって大きくなった理想の幸せが突然現実として目の前にやってきた、みたいな話だった……
時々画面酔いしそう…ってなるカメラワークがあってそこがしんどい。ぐるぐるぐるぐるまわってたり、手持ちカメラで歩き続けたりしないで〜！
ジャネールモネイめっちゃかわいい…すきだ…
