このレビューはネタバレを含みます
勝負に勝って試合に負ける上戸彩
全ての登場人物の気持ちが理解できるし
日本のドラマの延長だから、ラストまでの流れも途中から予想できたし（フラグがこれでもかと悲しい位立ってたので）その通りになってしまったのだけど、結末はやっぱり悲しかったな。
北野先生の真面目さに免じて、2人には幸せになってほしかった。
けど直接会いに行くのはやっぱ良くないし、
我儘を通すことと認めてもらうことは両立しないのだから、もう少し2人で妥協点も含めて上手く行く道を探すべきだったと思う。
あの時点で疑心暗鬼になるのはちょっとお子様過ぎるし、北野先生も、その位の気持ちなら再会するまでに何とかしとくべきだったと思う。
そりゃあれは腹立つわ。
北野先生もちょっとあの結末に納得感ある感じだったし。やり方がまずいって多分解ってたよね。馬鹿め。
『あげくの果てのカノン』もそうだけど、当事者たちが周りが見えないのではなく見ないのは良くない。我儘を言ってるのは自分達なんだから、（ちゃんとした道じゃないからこそ）ちゃんと一つ一つ真摯に行動していくべきだった。
感想としては、面白かったです。
特に上戸彩の意外に体当たりな演技が凄く良かった。笑う、這いつくばる、飛び跳ねる、泣く、腹に一物ある感じの女を上手く演じてたと思う。
「何故あの子なの」
「わからない」
「本当にわからない」
「ただ、ーーー」
に続く言葉、ただそれだけなのに、難しいね。
あまり期待していなかったけど、なかなか面白い作品でした。
あと背景の、海のある田舎街の風景は、とても素敵でした。いつかはあんな日常に生きていたいな。
