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女神の見えざる手のyokoのレビュー・感想・評価

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
4.0
ノンポリのプロフェッショナル風な主人公だが、銃規制だけは、有無を言わさない感じ。ダークナイト版ジョーカーのように悲惨な過去なんて関係ないわとヒラリとかわすがまあとにかく普段の仕事以上に入れ込んでいるのは明らか。背景抜きに議論の余地なく断罪するのは、最近観たスウェーデンの「ボーダー」のマイノリティ嗜好そのものは許しても小児性愛だけは断罪する感じに似てるかなあ。

残る銃賛成チームがマッチョ白人チームっぽい感じと彼女について行く銃規制多国籍ナードはみ出しもの感の対比が面白い。あといちいち名前を間違える無自覚に傲慢な感じも良い。

微妙に車にも嫌悪感を示していたが、力を加速させるようなものに抵抗があるのか?世論を加速させる議論の同族嫌悪か、銃や車の暴力性が嫌いなのか?

ラストショットは明らかにお勤めご苦労様ですと迎えに来ていた人を見ていた。(映ってはいないが。)
本命はメガネの腹心か
少し意外そうな顔もしていたので
銃被害者の元部下か
エスコートサービスの男の可能性もワンチャンあると思う。彼が最後彼女の秘密を守ったのは(世間的にはバレバレだが記録の意味で)彼女が証人を否定せず受けいれたからだろう。

実は裏切ったり、裏切ったふりをしたり、袂をわかつ人間は女なのも面白い。男は最初から反目してるか、従っている感じ。
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