AkioSogo

女神の見えざる手のAkioSogoのレビュー・感想・評価

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
4.9
映画館で鑑賞。

こういうサスペンス好きですね^^ロビイストの実態を見せると共に勝利に執着するアンチヒーロー的女性の姿を遠くから応援したいところ。
(一緒に仕事する気はおきないですけどね)

プライベート無し、起きてる間の生活はすべてそのときの案件で勝利するために行動するエリザベス・スローン。銃規制法案を葬り去るための女性へのキャンペーンをもちかけられ、その仕事を断って会社も辞め、銃規制派の小さな会社へ銃規制法案を成立させるために移籍することとなる。

前つとめていた会社から部下を引き抜き、移籍先のCEO、社員たちと共に、なりふり構わぬ手段で資金を集め、議員を法案賛成派にさせ、さらに高校での銃乱射事件の被害者が部下にいることをつきとめて強引に銃規制派ヒロインとしてテレビに登場させるなどして、勝利の兆しが見えてきたころ、プライベートの暴露をはじめ、次々と彼女を追いつめる事態が発生するのです…

そして舞台はロビイストとして不正を問われる聴聞会へ。
スローンは次々と明らかになる彼女への攻撃に対し、いかにして立ちむかうのか?

銃規制という問題に対し賛成派・反対派ともに様々な手段を使って世論を引きよせようとするロビイストたちの一進一退の攻防に引きこまれます。

また、エリザベス・スローンの生き様、勝利のためにプライベートを捨て、部下を欺き、上司であるCEOにさえも報告無く独断で様々な手をくり出し、法律すれすれ(時には違法手段も)を突っ走り、自分の殻にとじこもり、パーティーに出ないときは常に同じメニュー、起きてる時間を長くするための睡眠薬乱用、エスコートサービスにより性欲を発散、誰もが感じるほどに精神が追いつめられるなか、彼女にはいったい何が見えているのか? こちらも注目です。

ひょっとすると今年一番かも?
AkioSogo

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