このレビューはネタバレを含みます
気ままに映画、本日のラスト。
一番、期待値が高かったので最後に残していたのだがその期待を裏切らない素晴らしい作品だった。
最後の逆転劇には自分も驚かされ、ものすごくテンションが上がったものだが、むしろ注目すべきはその前であるように思う。
逆転劇だけを見れば、すごい!と率直に思うのだが、最初からそこを計画していたとしても、その前の過程が全てうまくいっていた、計算通りだったとは全くいえない。
一見完璧そうに見える主人公であるが、そのキャリアのために捨ててきた自身の普通の営みを男を買うことで満たす。
次期右腕として期待していた部下からの信頼をその部下自身を巻き込んだ戦略と不幸な事件により、一生失うこととなる。
そういった彼女の強さからくる弱さがこの作品の最大の魅力であったように思う。