雨宮はな

スウィート17モンスターの雨宮はなのレビュー・感想・評価

スウィート17モンスター(2016年製作の映画)
4.0
ファッション拗らせではない、マジ拗らせは本当に苦しいものだとネイディーンが教えてくれる。
他人とは思えない彼女が物語の終わりで報われて心からほっとした。

ネイディーンは確かに拗らせているかもしれない。
でも、それは彼女のせいだろうか?
子どもが最初に所属する社会が家族だということを、保護者達は忘れてはいけない。
“ネイディーン”を卒業できない女性がこの世にはたくさんいる。

ネイディーンはきっと大丈夫だ。心配なのは兄ちゃんだ。
卒業できない人間がアダルトチルドレンになり、その後の人生を送るのが困難になるのではないだろうか。
もし、その困難な状態のひとを“モンスター”と呼ぶなら、そうさせてしまったのは大人なのだ。
邦題に大人側の身勝手さを感じた。
雨宮はな

雨宮はな