エゴン・シーレの絵画が大好きなので、内容はともかく、彼の生きざまを少しでも覗くことができたというだけでも観る価値はあった。
絵を描くことが彼の全て。
驚異的に描きまくる姿に、彼は天性の絵描きなのだと感動した。
天才の最後はあまりに呆気なく、寂しい気持ちになった。
若い頃、クリムト展を観に行き、隅っこに展示してある絵画にクギづけになり、クリムトはそっちのけになった。
エゴン・シーレの絵画だった。
小さなクロッキーのような作品の数々。そこには魂があって、強烈に訴えてくる。心を鷲掴みにされ、画集を買い集めた思い出。