あとくされ

ジェーン・ドウの解剖のあとくされのレビュー・感想・評価

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)
2.7
知人に推されて。
グロい!ーーって思うなら感情移入、自己投入が弱いだろうなって作品。
かなり良いです。素晴らしい!
死体ネタは良いものです。ただ、死体はあからさまだから扱いを丁寧にしないと玄人受けは狙えないかも。

ーーで、以下は私の悶絶。

スパスパ切っていくのはいいが、あまり生理的ではない。生理的な薄気味悪さが弱い。日本のホラー映画がしばしば鑑賞者の生理感覚をなぞる凄味を映像に走らせるのに対し、欧米(ひろーい言い方で申し訳ない!)のものはどうにもスペクタクルに寄っていくところがある。なので解剖をテーマにしている、ホームズとワトソン的な安楽椅子の様相で繰り広げられる談話も、感覚生理に訴えかけるような凄味が弱いままに展開するので、どうにもスペクタクルに走り気味。匂い立つものがないとでも言おうか。いや、それを演出するためのノウハウを私が知っているわけでもないのだが。洋画はどうにも視覚的であることの界隈でがんばっているように見える。もっと共感覚的な恐怖が欲しい。
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