コト

アンダー・ザ・シルバーレイクのコトのレビュー・感想・評価

4.5
この監督のポップカルチャーへの熱量というものに良くも悪くも心を動かされた。
ジーザスリザードのヴォーカルが出てくるシーンは、思い描いていた夢がありながらもごく一般的な会社に就職したばかりの自分にはとても辛いものだった。ピクシーズの"Where is My Mind"もその想いを掻き立てる。

ヒッチコック他自分が好きな映画・音楽・ゲームのサンプリングを手離しで楽しめる作品ではなかった。最近でいうとレディプレイヤーワンみたいに。

自分の解釈で自分の文脈で大好きなものを繋ぎ合わせて唯一無二のものを描くって本当に素晴らしい文化だ。私が生まれた頃には既に世の中には沢山の名作と呼ばれる芸術作品があって、その位置付けなどに支配されてるようにも感じるけど、その中でも自分が選んできたものは自分にしかない文脈なのだと思うと、やっぱりそれを自分なりの形で残していきたいなと思う。

他の人がこの映画を観て何を想うのか想像もつかない大好きな映画!
コト

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