後々からジワる、よく練られた巧妙な作品。
あのオチは予想していなかった。最後、ああ持ってきたことによって、一気に評価が上がった。
イタリア語、元気良過ぎてたまに喧嘩し出すと五月蝿くて観るの止めちゃうこともあるけれど、今作はずっと引き込まれた。
どことなくユーモラスな雰囲気が一貫して漂っているが、一つ一つの炙り出される問題は結構ブラック。この塩梅がいい。
しかし、それにしても『これが私の人生設計』や、『最初で最後のキス』を観てから思っていたけれど、オープンなイメージのイタリアが結構男尊女卑な国で、LGBTQにもそこまで寛容じゃないのが意外。
“ホモ””ホモ”連呼するので若干不快。でもこれが現実なんだよなぁ〜と。
極端かも知れないけれど、全部起こり得ることばかり。
おとなの”リアル”を皆既月食の神秘的な一夜を通してさらけ出す。
スマホってある種の持ち主の分身みたいだと思った。