lag

廃墟の群盗のlagのレビュー・感想・評価

廃墟の群盗(1948年製作の映画)
4.6
恐ろしいほどの乾きと異様な静けさの中で横になり眠る。怪しく吹き荒れる風。ひび割れた平原を行軍して辿り着く廃れた町に気高い娘とその祖父。冷めたきつい眼差しで伺う。研ぎ澄まされて匂いまで伝わってくる。取り乱さず不敵に微笑む。

酒場でグラスを配る際はテーブルを滑らせ順番に放る。銀行強盗は気づいたら完了して騒がず手早くずらかる。馬を一列横隊に展開して全速疾走。灯をともし紙を丸めて捨てる。狙撃に機敏に対応。銃身内の螺旋構造。水辺で頭を押さえつけて取っ組み合い蹴飛ばして仲裁。歌と琴と白夜の黄昏に抱擁。迫り来る低く鈍い太鼓。銃声が聞こえ発火炎が見えるだけでただの屍と化す。武器を使わずに奪い振りかざして返す。
lag

lag