廃墟の群盗の作品情報・感想・評価

「廃墟の群盗」に投稿された感想・評価

AS

ASの感想・評価

3.8
シンプルなプロットゆえに1つ1つのショットが際立つ。死の町へ辿り着くまでの冒頭の流れがいい
わっ!コイツはやってくれた!
ラストの裏切りからのバーの攻防戦。カッコ良すぎた。
どのショットもあまりに決まりすぎてる。
最高!
マジモンの傑作。
強盗団のバーでのグラスの渡し方の洗練具合からこれは物凄い映画なんじゃないか?と思ったが、予想以上の代物。
ペックに暴行されたバクスターが現場を去ってから振り返っての一撃!このタメの演出が素晴らしくカッコいい!
ここも含めて何度か取っ組み合いがあるが、どれも迫力あって良い。
泉でバクスターをレイプしようとしたジョン・ラッセルをペックが〆るとこなんてマジで殺すのかと思った。

ラストの銃撃戦は1対5→3対5→5対2→1対1対1と構図がガラガラ変わっていくのがめちゃくちゃ面白い。
特に夜の廃墟の中でおこなわれる三つ巴の決闘のスリル。マズルフラッシュと吠える馬!白目剥いたジョン・ラッセルに倒れるテーブル!最高。
横たわるロバート・アーサーの死体を捉えたショットも強烈。

ペックが過去を語った夜にバクスターがジェームズ・バートンの枕元の明かりを消すとき、金塊を穴から見つけたときの光も良い。
撮影はフラーとよく組んでるジョー・マクドナルド。
エーコ

エーコの感想・評価

5.0
確かにこれはめちゃくちゃ面白かった。逆光下のショットはことごとく決まってるし、僅かな移動撮影の効果も高く、異様なロケーションの岩場や柵を使った妙な構図の数々、、、『狩人の夜』みたいな暗さの中の立て篭もり。話もとても面白い。

カメラに背中を向けたまま歩くアン・バクスター→振り返って、逆光下のまま発砲、のショットが異様だった。
h

hの感想・評価

5.0
小津も溝口もサークもフォードもホークスも、当然鈴木清順も、そしてもしかしたら成瀬巳喜男の映画も一生見る必要がなくなった。その全ての作品を足したおもしろさより、この映画一本を真剣に見るほうが確実におもしろいから。傑作という単語では全然追いつかない。
みら

みらの感想・評価

4.5
酒場でのやり取り、銀行強盗、追っかけ、砂漠をフラフラ…そして廃虚の街と冒頭から完璧すぎる流れに悶絶。
超絶大傑作。圧倒的。
冒頭の『グリード』を想起させるデスバレーからの廃墟の街と風!滅茶苦茶魅力的なロケーションだ。
男装するアンバクスターも素晴らしい。犯されそうになりペックに頭突きをかますシーンなんて衝撃的である。

死神のようなウィドマークも最高。
アンバクスターをいやらしい目でみる男達の顔のモンタージュも見事。
ラストの三つ巴の決闘も素晴らしい。
前から思ってたが、ウェルマンの映画に出てくる死体はリアルで怖い…😭

夜、ペックの頭に発砲するアン・バクスターの逆光のショットが一番好きかな。
rico

ricoの感想・評価

3.8
銀行強盗が砂漠に逃げ込むまで10分。後はひたすら砂漠と岩場と廃墟の内輪揉めムービー。ラストが人道的なところがウェルマンっぽいなあと思いつつも、ラスト間際10分の三つ巴シーンを見るために見ても悪くない気もする。
ところで007みたいな銃口内と中心に人、みたいなカットあったが、あれって割とあるもんなの?
masayaan

masayaanの感想・評価

3.5
いろいろと年末モードで映画を観る時間が取れず。タイムラインもこれから遡りたいと思います。

さて、こちらは代表作『牛泥棒』で知られるウェルマンの西部劇クラシックスの一つです。『牛泥棒』と同じく、ある特殊な状況下において、集団と個人がどのように振る舞うかを検証するような心理学的な内容でもある。

町で銀行強盗を成功させた7人の群盗は、追っ手から逃れるために果てなき荒野をやっとの思いで渡る。が、たどり着いたのは廃墟の町、「イエロー・スカイ(これが原題)」だった。突如現れる美女と、彼女に「連中には悟られるなよ」と囁く祖父。

荒野で渇ききった群盗どもを救済した筈の「湧き水」の広場は、やがて仲間割れの舞台となるだろう(西部劇における「水」の機能については元総長の論考を参照)。裏切りと、仁義と、小匙程度のメロドラマ。悪くはない。