あしからず

廃墟の群盗のあしからずのレビュー・感想・評価

廃墟の群盗(1948年製作の映画)
3.9
率直におもしろい。ウェルマンこんな西部劇も撮れるのか〜ラスト以外はホークス作品などと遜色ないのでは…知らんけど。
トカゲの死から馬の死など地に足のついたショット達と計算された映像テクがカッコいい。アン・バクスターの逡巡からの振り向きざまの発砲や三つ巴の閃光からの生存確認の焦らしと演出などグッと掴まれる。”アメリカの夜”のくっきりした雲も味。塩の砂漠の遠近利用した移動ショットもよかった。
キャラもそれぞれ確立され、気になる子にくさいって言われてちゃんと着替えるグレゴリー・ペック。ガンマンとしては一流でも恋は中学生並みで最後は気が抜けること間違いなしだけどあれはあれで好き。リチャード・ウィドマークの強欲に隠された傷のみせ方が効いた。チラ見せなのずるい。
しかしウェルマンって若者に厳しめだなあ。
あしからず

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