ヒロ

少女暴行事件 赤い靴のヒロのレビュー・感想・評価

少女暴行事件 赤い靴(1983年製作の映画)
3.5
行くんじゃなくて帰るのよと東京行きの最終列車に乗り込む芋女の都会に染まり切らないどっち付かずで曖昧な危うさは、完全に根岸吉太郎の『狂った果実』の逆位置で完全なる好物のはずなのだがイマイチ嵌りきれず。夕暮れ時ロングショットの青姦立ちバックはエモいし、ナンパしてきた港区おじさんを蹴散らす「私たちかぐや姫 そう月の使者なの」は有無を言わさぬパンチライン、ベランダから神宮を見下ろし東京音頭をBGMに燻らすタバコはさぞ美味かろうが、なんだろうかこの感じは。

2020-37
ヒロ

ヒロ