ファスさん目当てではなく、どっちかと言うとブレンダン・グリーソン目当てで観賞。
簡単に言うと犯罪一家のカトラー・ファミリーの家族のイザコザの話(でもないか？)なんですけど、とにかく父のコルビー(ブレンダン・グリーソン)の絶対的な支配から逃れられないチャド(マイケル・ファスベンダー)をモヤモヤしながら眺めるうちに終わってしまった。チャドは頭ではこの現状から抜け出さなければいけないとわかっていて、妻に促されながら子供達の未来の為にも犯罪から足を洗って真面目に生活しようと考えるわけですよ。でも、生まれた時から父親の言う通りに生きてきた彼は、読み書きもままならず犯罪以外にできることなんて無い様子。ドライバーの腕はピカイチでも、心はいつまで経っても大人になりきれていないような気がするんだよね。ラストに木の上で息子に伝える言葉が今の彼にできる精一杯の事だったんだろうな。
意外とこじんまりとしてしまった印象なんだけど、とにかく好きな俳優さんが多くてね。ブレンダン・グリーソンもなんだけど、彼が可愛がっている知的障害者のゴードン役がショーン・ハリスでかなり見せ場がありますよ！やっぱり演技派だよねショーン・ハリス。あとはロリー・キニアにチョイ役でバリー・コーガンくんも出てたかな。飽きずに最後まで集中して観れました。好きな俳優さんが出ていたら観といて損はない。観て良かった。
