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太陽の塔のd3のレビュー・感想・評価

太陽の塔(2018年製作の映画)
3.7
吹田の万博公園にいまも立つ「太陽の塔」。作品に込められた思いを、人々が読み解くドキュメンタリー。

忘れられた歴史は繰り返される。芸術家は作品を通じて、そのことに警鐘をならす。
万博が開催された1970年の日本社会は、成長しか見据えていなかった時代である。その背景においても、岡本は“人類の進歩と調和”というテーマに“No”を突きつけた。
その慧眼が反映されたものが「太陽の塔」だろう。

それから数十年後に日本は長い停滞期へ陥り、いまだに抜け出せていないままだ。
いまの我々にこそ数十年先を見据えた視点が必要であり、ふたたび「太陽の塔」と向き合うことが求められているのかもしれない。
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