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太陽の塔のRIOのレビュー・感想・評価

太陽の塔(2018年製作の映画)
4.0

生命の幻影の造形

岡本太郎が大阪万博建設中の会場の屋根に穴を開けた
数々の人のインタビューを重ねて太陽の塔を考える
南方熊楠の話が出てきたのは面白かった
形の無いものと有るものの境
ミクロの中にマクロの世界を見ている

塔の裏側には黒い太陽の顔がある
原子力⚡️核を表現しているそうです

岡本太郎の作品にはエネルギーが漲っていて宇宙の何処からか遠くからか奥底か計り知れません

根源は力強くエネルギーを放った先の細くなっていく繊細さ
作品は行ってしまってる印象を受けるけど切り取られた写真には立ち止まってまで見ないものばかりが写されている

万博のテーマ「人類の進歩と調和」には抵抗を感じながら
現代と対決して限界に賭けていた
時間が流れ不調和の明かな今に岡本太郎がこのテーマと対決したものを仄かにでも感じることができる

同じモチーフにあらゆる意味があり繰り返し繰り返し描かれる
そのエネルギーに触れることで喜びが呼び起こされる
忘れてはならないもの人間としての生き方
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