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八重子のハミングのstudioPkidsのレビュー・感想・評価

八重子のハミング(2016年製作の映画)
3.0


エンドクレジットで流れた
谷村新司さんの「いい日旅立ち」で
隣の席の婆ちゃんが一緒に歌い出したのには参った。
激しく音痴で気の毒だが雑音だった・・・

通常、
エンドクレジットに突入すると大半が帰り始める。
残る奴らもそれぞれ携帯の画面を光らせる。
興味なくとも、ここまでが映画作品だ!
しかもクレジットには新たな発見もあるもんだ。
だから何だという訳でもない
これを含めて劇場鑑賞なのだ
ポップコーンの音だって劇場ならではじゃないか

さて
私も母と叔母の2人の介護をしているが
最近ではそれぞれ病院と施設に任せている。
到底、不可能だからだ。
手間は減ったが、莫大な金がかかる。

本作で、八重子さんが亡くなった時、
ご主人は半狂乱だったが
私はきっとその場でホッとするに違いない。
ようやく解放されたと・・・
しかし2人・・・
そう簡単には解放はない。

だが
その場に立つものに同情はいらない。

本作だって
それぞれが受け止めたいように受け止めたらいい。

有楽町でも新宿でも見逃したが
ようやく出会えて
私的には満足な出来映えに思えた。
自分に重ねることなく鑑賞出来て良かった。