セッセエリボー

鉱 ARAGANEのセッセエリボーのレビュー・感想・評価

鉱 ARAGANE(2015年製作の映画)
3.8
映画が人間ドラマであり記憶であり技法である以前に、まず第一に光学的な現象であるという当たり前のことを意識させられる。あらゆるシーンはスクリーンという平面上に広がる光の強さ、色彩、広がりの度合がその都度作り出す無限数のバリエーションであり、そこに映し出されているものがいかに過去であろうともスクリーン上の光自体は紛れもなく現在において現前しているのだ。そして鉱夫たちの顔の上に据え付けられた映写機からの光は、今度は炭鉱のような暗闇に点在する我々観客の顔を白く浮かび上がらせる。
という、映画の内容とはあんま関係ないことをしみじみ考えちゃうくらいのびみょうなノレなさだった。上にちゃんと意見言えるのはとても偉い…