鉱 ARAGANEの作品情報・感想・評価

鉱 ARAGANE2015年製作の映画)

ARAGANE

上映日:2017年10月21日

製作国:

上映時間:68分

3.8

あらすじ

監督

「鉱 ARAGANE」に投稿された感想・評価

カメラマイクで録った音に音響がやべーって騒ぐのはどういうことなのかプロの音響さんに聞いてみたい。寝た。
暗闇、岩、機械、轟音、閃光、労働者にとってのいつもの風景
部分だけを切り取るカットの多い硬質な映像ととめどないノイズ(と一瞬の静寂)が半端ない、爆音で観たけどよかった
タルベーラ監修らしい
さど

さどの感想・評価

-
昇降機とトロッコによる前後左右の奥行き。タナトスの象徴たる闇にこそ、光が差し、生々しい息吹が顕れる。転じてなにか超越的な美しさを抱える「地上」における静謐さ。この象徴的な二つの世界の対比は、栄華は野蛮のドキュメントの上に成り立っている、という歴史そのものへのまなざしを感じられるようだ。
szneco

sznecoの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

京都出町座にて。

地下300m、光はヘルメットのライトだけ。
カメラがトロッコで坑道を進んでいくとき、目の前にはただ細く白い線路だけが見える。
スピーカーを伝って足元を揺らす轟音が、闇に取り残される不安を煽る。
言葉も過度な技術も介さず、この感覚をみるものに抱かせる。

監督は炭坑で起こっていることをただ切り取ってそのまま見せたかったと
語っている。それは成功しているし、そのとおりの絵になっている。

限られた光が照らし出す異世界。食事をとる坑夫の手元だけが闇に浮かび上がる。
坑夫の顔も身体も見えない。水を飲めば、ペットボトルだけが空中に浮いている。
またあるときは、隆々とした坑夫の筋肉の背後を光のプリズムが飛び回っている。

前時代的な作業環境は見るからに危うく、事故と背中合わせだ。
知らず知らず観るものも緊張を強いられる。
再び、トロッコで地上に運ばれるとき正直なところホッとする。
その安堵感の先には雪に覆われた町。漆黒から白銀へ。

ラストは新たな一日を迎え、作業員がリフトに乗って地下に降りていく。
リフトを支えるロープの振動がなかなか止まらない。
その長さが、地下までの道のりの遠さを物語っていた。
50

50の感想・評価

3.5
京都の出町座にて。
暗闇、鉱物、埃、重機、汗、光、轟音、
地下300メートルは宇宙だ。
この中で、カメラを回し続けたことがすごい。力ある映画。

現地の人々にとっては、ただ、そこにある日常の1シーンが映画になる。
ものの物質性が強調されるクローズアップ。振動が振動であることを語る。スクリーン上の光の点滅でありながら、「もの派」の作品ような物質そのものを提示される。
観客は夢の世界を求めて暗闇に潜るが、映像が発明された時代のぼくらは、それが夜世界だけではないことを知っている。ゼログラビティみたいに、映画館が近くにあってよかったと思える作品。

まさかあの構図でいぬと出会えるとは! ボスニアに雪が降ってくれてよかった。

このレビューはネタバレを含みます

音が心地良すぎる...
もっとずっと芸術的だけれど、ASMR動画と通づる部分があるかもしれない。
監修が「ニーチェの馬」のタル・ベーラということで、妙に納得してしまった。
視覚的にも、濃厚な闇と強い光の対比が眩しくて美しい。
いやしかし、炭鉱のドキュメンタリー映画で、まさかここまで癒されるとは...
無機物である炭鉱が、ほんのときたま巨大な生物のように見えた。
hayashi

hayashiの感想・評価

3.9
なんとなくアビチャッポン監督の映画を思い出す。観てて心地良い感じ。
人間が掘り進めた坑道も蟻の巣も、星にとってはバクテリアが肌を荒らした程度かもしれん。
せっせっと100年も鉱物を採掘しても、星にとっては垢すりが過ぎてヒリヒリする程では無いかもしれん。
そんな事を思いながら、うつらうつら。

轟音とライティングの妙に少し期待が過ぎたか。

この100年大して進歩してないだろう歯車やベルトやトロッコがガタゴト。
人力とダイナマイトで岩を穿つ。
旧式の紡績工場や織機を見慣れ機械音を聞き慣れている身には驚きは意外になかった。
ドキュメンタリー作品にアヴァンギャルドを求め過ぎたのはこちらの都合だ。

爆音上映でないと物足りない音量に不満。

2018劇場鑑賞22本目
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