鉱 ARAGANEの作品情報・感想・評価

鉱 ARAGANE2015年製作の映画)

ARAGANE

上映日:2017年10月21日

製作国:

上映時間:68分

3.8

あらすじ

ボスニア・ヘルツェゴビナ、首都サラエボ近郊、100年の歴史あるブレザ炭鉱。この知られざる地下世界をひとりの日本人が単身、カメラを持ち生々しく捉えた。 一筋のヘッドランプの光だけが映しだす、闇に蠢く男たち。爆音で鳴り続ける採掘重機と歯車、そしてツルハシの響き。死と隣り合わせのこの場所で、人は何を想い、肉体を酷使するのか。

監督

「鉱 ARAGANE」に投稿された感想・評価

東京・渋谷、アップリンクの「見逃した映画特集2017」で鑑賞。実は見逃した、というよりは2017年10月にK's cinemaで鑑賞した際、寝落ちしたのだけれど…。

ボスニア・ヘルツェゴビナのブレザ炭鉱の姿を淡々と映したドキュメンタリー映画。巨大な重機とその爆音、暗闇にヘッドライトの坑夫たちの作業など、ただひたすら見ていくだけ。

監督がどのシーンを切り取るかによって映像が映画になると『リュミエール!』の鑑賞の際に学んだけれど、感想を書いている最中に思い出したから、見ている時はそういう視点がすっぽり抜け落ち、あーあって感じ。

ただ、今回はひょっとすると音の切り出し方も相当考えたのではないか、と。重機の音は騒音でしかないはずだけど、何故か心地よいらしく、2回目も眠くなった。そういえば、K's cinemaでは限定100枚でサウンドトラックが売ってました。不眠対策に良かったかも。

現時点の自分では採点不能につき、点数なしで。
光と物の運動のイメージが面白い。こういう映画をたくさん観たい。
あ

あの感想・評価

4.0
当たり前のことを言っているようですけれど、視覚に、聴覚に訴えかけてくるものが全てであり、その全てを受け取ることも含めてこの映画だと思った。ナレーションがなくてよかった。
炭鉱のことは詳しくありませんが最初のカットの、素人目には尋常でなく見えるあの振動と音が頭にこびりついている
ゆらゆらしつつ観て、ときどき夏目漱石の短編のことを思い出したりした
mingo

mingoの感想・評価

4.0
こんな日本人ぽくない観察ドキュメンタリーがまだ撮られるようなら日本の未来は明るい。タルヴェーラの弟子ていうのも納得。「監督作品」ていうか「撮影」よくやりきったなぁ、まずオープニング初っ端で耳をつんざく金属音、画面に没入せざるを得ない地下奥深くでの出来事に呆気を取られる。坑道を進むトロッコは鑑賞者を画面奥深くへと誘う。生きて帰ってこれるのか。坑夫のヘッドランプによる光と影はまさに生と死。時折訪れる静寂は坑夫の眠り。そして途切れる事のない掘削機の機械運動にただ身を委ねる。ジャックベッケル「穴」を想起したが、音と絵が一体化したときこそが鑑賞者の身体・精神における体験として蓄積される。多くの人に映画館の画面でぜひ体感してほしい稀有な一本。
TOT

TOTの感想・評価

3.6
良かった良かった。
サラエボ近郊の地下炭鉱で働く坑夫の姿。
闇の中で光るヘッドライトは命のきらめき。
掻き鳴らす金属音は鼓動。
束の間の静寂は眠り。
轟音インダストリアルなゆりかごに揺られ、辛い現実が夢うつつに迫り来る、良いドキュメンタリーでした。
わたしも両隣の方もゆらゆら揺られていたけれど、わたし基準では眠くなる映画は良い映画。
真っ暗なボスニアの炭坑の中、坑夫達がひたすら掘削する。低給、しかも安全対策が充分ではない環境下で、命をかけながらも荒々しく働く様は見ていてハラハラする。
機械音、炭鉱の壁を削る轟音を聞いていると、なぜか安らかな気持ちに。束の間の無音状態と、再び音が鳴り始めて快感すら覚えてしまう。
監督の「撮りたい」という探究心が伝わってくる直観的な作品。
memo

memoの感想・評価

4.9
真っ暗闇の炭鉱、塵の混じった空気中に放たれる光がとても美しいものだと知った
心地良さに身を委ねる。最高。最高。最高。
お前もスパナもクソったれだ!
想像よりも尖っていた。暴力的かつアンビエントな轟音と暗闇。ほとんど半覚醒のような状態で見ていたのでどうこう言えないが地下へ降りるトロッコは映画館で見てよかった。アンビエント感という意味ではアピチャッポンやタルコフスキーに似てるが寓意の色がないという点で異なる
nagotake

nagotakeの感想・評価

3.0
小田香監督の「鉱」をシネマテークで。
サラエボ近郊の炭鉱の現場なドキュメンタリー。地下奥深い闇の中の物語。
監督にナレーションを入れることは考えなかったかと尋ねたところ「この現場の映像に私ごときが言う言葉はない」、最初から考えてなかった、と。潔し。
それにしても、暗闇でうごめく鉱夫たちの仕事ぶりは圧巻だ。
たそ

たその感想・評価

4.0
炭鉱アドベンチャー

まさにSF映画。。。
暗闇の中に光るヘッドライト、どデカい機械、鳴り続ける轟音...

全てのショットがバチバチに決まって最高だけど、個人的には地下から帰ってきた外の世界の美しさが好き。。。

あと、炭鉱夫の愚痴にクスッときた。。