シン

退屈な日々にさようならをのシンのネタバレレビュー・内容・結末

退屈な日々にさようならを(2016年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

死を認めてあげる、生きてる人のエゴって言葉が印象的。目の前で死のうとしてる人がいたら止めてあげなきゃって思ってたし、そうだとは思うけど、その道を選ぶことも何も思いつきではない。尊重してあげる(死なせてあげるってこととは必ずしもつながらないんじゃ)姿勢がいいなって思った。次郎が山下よしとの名前を背負って、生きたけどそのせいで、って思って、よしとを殺してあげることにしたって、セリフだけだとサイコキラーみたいなのに、全部優しさで、もしかしたら傲慢かもしれないけど、「もしかしたら生きたくもなかったかもな」って葛藤もあって、そんな末の選択なら認めてあげたい。

 気持ちは伝える主義に通じる「死」との向き合い方だなって思った。終わったことを認めてあげることが次に繋がる、ポジティブなことでしかない。それが最後の男の選択に繋がりすぎず、けど結局話の流れとしてそこにまとまる感じが、リアルだし、話としても飲み込めるし、やっぱりエンタメ性が高い。いろんな味がするから、比較的いろんな人が楽しめる作品かとも思った
シン

シン