ベイビーブラザーという映画を観た。
本作では、腹違いの三兄弟が家族で暮らすことを夢見て旅に出る姿が描かれている。
色んな親が世界中に居る。
その全てが、子にとって良い親ではない。
残念ながら酷い親も居る。
生きていれば誰もが次第に気付くことだ。
しかも、これだけじゃない。
この世界には酷い現実があまりに多い。
大人達は大体の現実を知っているから、嘘で隠してくれる。
本作の場合は、長男が弟達を汚い現実から守っていた。
子どもの頃、全てが優しくて綺麗に見えたのは周囲の大人がそう見せてくれていたからだ。
子どもに包み隠さず全て見せてあげられるほど世界も社会も美しくない。
きっと彼らも大人になればわかる。
それでも、一緒に過ごしたいと思える存在が全ての人間に居る。
家族や恋人や友達、人によって様々だ。
本作の主人公の望みは、家族揃って暮らすことだった。
とても切なくて優しい作品。