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太陽の下で 真実の北朝鮮のbabaちゃんのレビュー・感想・評価

太陽の下で 真実の北朝鮮(2015年製作の映画)
5.0
2015年製作。金正恩が権力承継して3~4年の頃かな?
「私たちを愛してくださる偉大な元帥様のお陰で幸せ」
のようなドキュメンタリー。
しかし台本はあるが行き当たりばったりでぐずぐず笑
それを俯瞰する話中話のような構造のドキュメンタリーになっている。

主人公の少女8歳のいたいけな感じが切ない。
選ばれた小奇麗な市民たちが演じるまやかしの様子。
一方で薄汚れた子ども達が喫煙所のゴミ箱から何やら取っている。
地方から動員された人々の疲弊した様子。
幹部に言われた通り演じているが時折何やってんだか?といった視線。

前身頃いっぱいに勲章を付けたお年寄りがする戦争の話。
話を聞く子どもがウトウトする場面が真実で微笑ましい。
敵は日本と地主たち…そうなんだ…それを何十年もしているのね。
「偉大な金一族」の価値観に向かって邁進させられる子どもや国民。

最後巨大な像に献花された沢山の花を金属探知機で調べている!
北朝鮮平壌で暮らしている人の一端を垣間見られた。息苦しい。
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