r1ace

ニーゼと光のアトリエのr1aceのレビュー・感想・評価

ニーゼと光のアトリエ(2015年製作の映画)
4.4
もしあなたが医師で、勤務先が
「1940年代のブラジルの精神病院やでー」
って言われたらどうします?
…俺ならすっ飛んで逃げますわな、情けないけど。
そして映画内で序盤、描かれるのは凄まじい環境。
患者側は予想通りの暴れ&荒みっぷり。
病院側は予想以上の腐りっぷりで。
「治療には電気ショックが有効(テキトー)」
「脳の一部を切っちゃいましょー」
そんな状況でベストを尽くしたニーゼ先生のお話。

なんと言いますか、俺も
「精神病の人は閉じ込めるしかない」
的な考えを持っていて、
そこに生きる患者さんには
嫌悪感しか無かった…はずなんだが、
ニーゼ先生の元でニコニコ笑い、
ウキウキと絵を描く患者さん達を見て
なんか予期せぬ感動。なんだこれ。
登場する絵画もまた、素敵でなぁ。
魂とか心とか、人としての根っこの部分に触れられた気がした。

こういう映画は久々やなー傑作。
r1ace

r1ace