れんこん

ヘッド・ショットのれんこんのレビュー・感想・評価

ヘッド・ショット(2016年製作の映画)
3.5
ザ・レイドで入居者の〝3分の2が犯罪者〟という住み心地が行方不明なマンションを、たった一人でお掃除した
インドネシア生まれの最強戦士イコ・ウワイスが遂に帰って来た。

とは言っても去年公開のこの映画、帰って来たことに気づかなくてごめんよ!
というわけで【ヘッド・ショット】を観た。

ヘッド・ショットという、いかにも人をぶち殺しそうなタイトルに
最強vs最悪の煽り文句。
この書き方だと最強の方が全然強そうだが、最悪とは一体誰のことなのか…。
そして気になるのが、イコ・ウワイス不足に陥っている俺達ファンの期待に応えれられるのか?


安心してほしい!!
今作のイコ・ウワイスはSWフォースの覚醒で見せたダメ・ウワイスの汚名を余裕で無かったことにしている。
究極の誤魔化しアクションが炸裂していた!!


物語はイコ・ウワイスが定置網に引っ掛かり、砂浜に打ち上げられたところから始まる。
地元民に発見され、2ヶ月後に病院で覚醒したものの、頭部に銃撃を受けたことによる後遺症で記憶を失ってしまっていた。
自分の面倒を見てくれていた女医のアイリンにイシュメールという名を貰ったイコ・ウワイスは次第にアイリンと惹かれ合っていく。
しかし、そんな幸せな時間も束の間
医学を学ぶためジャカルタへ向かうアイリンだったが、インドネシア最大の組織によって誘拐されてしまう!
イシュメールはアイリンを救うため、組織のアジトへと乗り込んで行くのだった。
組織の幹部達との激しい戦いの中でイシュメールの失われた記憶が徐々に蘇る
そこには驚愕の事実が待ち受けていた。

【最強の男in記憶喪失】という〝ありがちなストーリー〟ではあるものの、スプラッターホラー顔負けのアクションとトリガーハッピーなモブキャラ達のお陰でこの世に一つしかない
かけがえのない作品に仕上がっているとおもう。

ザ・レイドのアクションを越えることはできなかったが、それでもイコ・ウワイスの一挙一動に拳を握った次第だ。
男に限らず女性の心までも鷲掴みにして離さない、まさしく焼き肉にダイヤモンドなイコ・ウワイスには拍手と回し蹴りをお見舞いしたい。

ヘッドショットとは名ばかりの、一人の人間に対してフルマガジン撃ち尽くすような、とんだお祭り映画だったわけだが、素人がガンカタをしたような超至近距離での無謀すぎる撃ち合いはとにかく必見だ!



夏休みにでも家族で観てくれ!!!
れんこん

れんこん