このレビューはネタバレを含みます
※確かに映画館の中に女性の姿がいつもより多かったように思われましたが、やはり我々男性はこの映画を観て大いに反省?しなければならないのでしょうね。でもさすがに毎晩妻と一緒に寝る時に、ヘッドフォンをしてTVゲームをしている夫は少ないと思うのですが・・・。
※途中からタリーの背景がどんな風に描かれるのか?期待していたのですが、曖昧なまま終わってしまったのは非常に残念でした。それこそタイトルに偽りあり?ということになっていました。
※You Only Live Twiceのアコースティックバージョンやらホンダのフィットでドライブしている時に流れてきたシンディ・ローパーなど、結構映画の中で流れてくる音楽は気に入りましたね。
※何処にでもある子育てを巡る母親の葛藤が詳細に描かれているのですが、劇中で人魚が水中で泳ぐシーンが何度か出てきます。この演出が最後まで気になりましたね。個人的には敢えて挿入するシーンのようには思えませんでした。
※《何も変わらない日常こそが幸せ》という台詞のために作られた映画だと思うのですが、この心情を描くのであれば《病との葛藤》の方がもっと説得力のある映画となっていたと思うのですが・・・?
※マーロが自転車で若い頃に住んでいた街を訪ねるシーンがありましたが、そこにはもう戻ることができない現実があるということとだからこそ《今現在の風景》を大切にしようという監督のメッセージが伝わってきましたね。
※もう一つオープニングとエンディングでマーロが精神的に病んでいる子供の身体を優しくブラッシングしてあげるシーンが出てくるのですが、そんなセラピストの治療の真似事などしないで、子供を思い切り抱きしめてあげることが一番大切だというメッセージが込められた演出でしたね。