Qちゃん

タリーと私の秘密の時間のQちゃんのレビュー・感想・評価

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)
3.8
3人目の子供で育児ストレス爆発したママ。

分かりみ。分かりみが過ぎる。。
双子男児産んだ年を思い出したし、その後の今に至るまでの、特に4歳になるまでの子育て期間も思い出した。
超、大変やねん。子供たち育てんの。愛してても余裕なくなるねん。特に子供たちがわんぱくだとね。。

この人は周りの人には少し当たってるけど、子供達にはもちろん、旦那にキレない。そもそもそれがすごい。私ならこんな、共働きなのに、ほとんど手伝わない、家にいるのに赤ちゃんの世話が他人事状態の旦那、絶対無理だわ。しかも彼女、怒って溜め込んでるわけでなく、彼は彼なりに仕事大変だし、子供たちの宿題とかは手伝ってくれてるし、と本当に責めてない。

私は初産の双子育児の1年目、コロナ前で全然手伝わない旦那に、ひたすらキレまくった。あまりにも何もやってくんないから、何だ私1人で双子育児できちゃうジャンと思ってマジで離婚しようかと思ったくらいキレたけど、その後のコロナの思わぬ副産物でリモートワークが普及したおかげで、2年目からは旦那も在宅時間増えて育児参加するようになってって、大丈夫になった。

彼女がナイトシッターに心も体も睡眠も家も救われて、心に余裕が出てくるのとかも、すごいリアル。ちょっと寝られるだけで、ちょっと頼れる、ちょっと話せる人がいるだけで、ほんと全然違う。

それでも彼女はえらいわ、ちょっと楽になったかもと思った途端、お料理とか自分磨きの運動とか、周りとの関係性を修復しようと働きかけられるくらい頑張るんだもん!いや無理無理😣💦

弟くんも、ややセンシティブな性格で、ママに構ってほしいだけなんだよね。。難しいよね。。

実は予告編の段階から、何となく予想してた通りのネタではあったんだけど、全世界の家庭で溢れてる、旦那の悪気のない育児への非協力さの問題と、内省させて、共同作業化していく過程の見せ方が、責めすぎず気持ちよく描かれているのも好感。

作中で3児の母像として色々な描かれ方があった中、シャーリーズセロンは、マジでよくこの役引き受けたな、と思うけど、彼女は本当に社会に対する意識、特に女性の立場に対する意識が高くて、精力的にこういう作品に出てくれるし作ってくれるから本当に素晴らしいと思う。
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