このレビューはネタバレを含みます
映画を見た訳でなく舞台を観ました。
映画でなく申し訳ない。
ただ記録をしておきたくて、ここに残させてもらいます。
私が見たのは、エンジニア役を市村正親さん、キム役を高畑充希さんが演じた演劇です。
あらすじは調べておきましたが、時代背景まで調べていなかったので、分からない部分もありました。
後で時代背景を知り、理解できました。
久しぶりにバッドエンドの結末を見て、不毛な感情も生まれましたが
久しぶりのこの感情が楽しくもありました。
やはり、昔の作品は全て救われる訳ではなく、考えさせられるものがあり楽しかったです。
キムは一生クリスを想い続けるも、報われないという所は、とてもリアル(現実的)でした。
キムのクリスの想い方が、少し病気的で精神を病んでる印象も受けましたが、
当時であれば、きっとあれはリアルだったのではないかな〜と思いました。
戦争に負け、難民となり、愛する人を失ったが生き続けることができたのは
クリスへの愛と、愛する人との子タムがいたからだと思うし、
その二つだけが心の支えとなっていたのだと思います。
なので、その二つを否定されたり、奪われたりしたら、あんな風に取り憑かれたようになってしまうのも理解できました。
キム(女性)は強く儚かった、クリス(男性)は弱く脆かった。
ここも凄くリアルだったと思います。
クリスを想い続け、待ち・追い・出逢いにいったキムと
キムを失い、戦争の悪夢から逃げることを選んだクリスが
現代でも(日本だけかもしれないが)起こっている男女間を表しているようで、そこも見てて楽しかった。
そして、女性として生きている私は
女性であることを受け入れて、尊敬し、生きていかなければならないなと思いました。
エンジニア役の市村正親さんは、70代とは思えない声量とダンスを魅せてくれました。
とても感動した。
この回を観れて、とても嬉しいかった。
キム役の高畑充希さんは、歌声がとても綺麗で魅了されました。
とても楽しい作品でした。
ありがとうございました。