失踪した両親を探す姉弟の話、なんですが、ただの親じゃない。パフォーマンスでドッキリを仕掛けるアーティスト！？ どこまでが本当かわからない。父に悩みを告白すると「その悪い習慣こそお前の魅力だ」なんてアドバイスされる。姉弟は大人で自活中。二人は人生に悩み、その原因は生い立ちにあると思っている。
大掛かりな話ですが、親から精神的に自立する物語なんだと思う。ハイデガーの「死への先駆的決意性」がテーマのように描かれるが、フェイクでしょう。「芸術と人生は置き換えられる」なんてセリフもありますから。
親だって、子どもからすれば分かりにくいけれど、違う人間。だから、わかり合うなんて無理な部分もある。影響されたことを呪うのではなく、秘密に向きあうと…。ユニークでした。
