青二歳

バネ男とssの青二歳のレビュー・感想・評価

バネ男とss(1946年製作の映画)
4.2
トルンカのセル画アニメーション。ナチ占領下のチェコにバネ男が現れた。バネ男がナチSSをやっつける!
実写のチェコの街並みの写真に重ねてキャラクターを描いたもの。トルンカがヒーローもの作っていたなんて。製作は1946年でモノクロ。チェコにおいてもまだ大戦の傷跡は残っていたであろう頃に、こんなすてきなレジスタンスのアニメを作るなんて素晴らしいなぁ。嫌な思い出もあるだろうけれどそうした痛みの記憶ではなく、大変な時代は終わったね、開放されたね、という柔らかい微笑みが浮かぶようなユニークなアニメーション。

またナチスが弾圧するのが主にソ連に関係するものだったというのが興味深かった。なるほど東欧ならではだなぁ。
またバネ男といえば藤田和日郎を思い出しましたね。あちらはロンドンを舞台にしたゴシックホラーだったけど。
青二歳

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