あつぼう

オリエント急行殺人事件のあつぼうのレビュー・感想・評価

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)
3.4
中学生の頃にアガサ・クリスティーの小説と出会い海外ミステリー小説に没頭し赤点を取った記憶が甦りました。それぐらいアガサ・クリスティーの小説は面白いんですよね。
さてオリエンタル急行殺人事件ですが、ケネス・ブラナー演じるポアロは、今までのポアロのイメージ(デヴィッド・スーシェ)とは全く違い銃を使ったシーンには驚いた。灰色の脳細胞ポアロが銃を撃つって原作のシリーズにもあったのかな。
現代の謎解き映画とは違って、至ってシンプルに淡々と進むけどそれがリアルで良かった。乗客一人一人に話を聞いて真実に近づいていくスタイルはポアロそのもので楽しめたけど、ラストは意外とあっさりとしていて犯人を知った時にゾクッとした原作には程遠かった。
映像が美しくて、アガサ・クリスティーが本作を著した時に頭の中に描いていた世界ってこんな感じやったのかなって思った。オリエント急行の豪華絢爛な内装も含めて素晴らしかった。
キャストは豪華すぎって思うぐらい豪華。ミシェル・ファイファーを久しぶりに観たけど年を重ねても美しいし存在感は抜群でした。
少し現代風にアレンジされたクリスティ作品と思って観れば、それなりに楽しめると思います。
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