デンロ

オリエント急行殺人事件のデンロのネタバレレビュー・内容・結末

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

後半からぐっと引き込まれました
内容は初見で話の表層をさらっと知る程度の浅いネタバレを知っている程度の知識

前半は頭に話が入ってこず改めて見返すと意図の深みが分かりました
何気無しに視聴するには名作過ぎました

善と悪についての話が何度も出てきます
正義とは何か?人が人を裁く事についてや葛藤

個人的には善と悪の天秤が不釣り合いという表現が好きでした
この結論に至る経緯についても個人的に納得感がありました。
ポアロの葛藤と彼も関係者だった無念さ、法の不完全さ、何度も相手に問いただし揺さ振り矛先を向けそれでも相手は結局は善人なのだ
物語の先に自死や自首を選ぶ人もいるかもしれない
それでも救われもがく希望をもった人も示唆していると感じた

追記として
ポアロは冒頭からバランスを重視していました
彼が偶然に乗り合わせたが故に解決できてしまった事件です
逆がアームストロング事件になります
多くの悲劇を生み、防げたかもしれない
彼は犯人を捌くことができなかった
だから彼が居なかったらどのような捜査結果になるのか委ねたと解釈してます
有罪かどうかは後の捜査や世論で変わる事であり今映画に対して語るのは無粋かと思いました
デンロ

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