Kachinori

オリエント急行殺人事件のKachinoriのネタバレレビュー・内容・結末

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

小説を読んでから見た。結論、小説の方が面白い。丁寧な伏線や謎を予想するスピード感がミステリとして小説という媒体、紙媒体が適していると思った。映画は駆け足感があった。そこで、小説と映画の違いを書いていきたい。

1 停車のきっかけ
小説では吹雪で停車するが映画では雪崩で脱線する。しかも木の高架の上で。あの勢いで全員死なずに脱線で済むのがよくわからないしその電車の中で過ごすのが怖すぎて普通ならパニックになると思う。

2 大使特権みたいなやつ
なぞに妖艶な女は良いとしても武闘派の切れぢの格闘シーンが意味不明なキャラ付けだった。

3 赤いキモノ
小説では、ポアロが外を見ると幽霊かと思うような赤いキモノの人がチラリと見えるみたいな感じのイメージだったし、性別もわからないトリックのような印象だった。それも犯人の作戦だったと思うが、映画では無様に走ってるし女だった

4 ポアロのアクションシーン
ポアロが闘う。意味がわからん

5 ポアロ切れぢ
ナイル川殺人事件でもちょっと思ったが、ポアロの良さはどこまで考えているのかわからないような思考・振る舞いの深さと紳士的態度だと思う。しかし映画では切れて大声で怒鳴り散らかすしそれが作戦でもなさそうなウザいキャラになってる感じがした。

6 夫人体張りすぎ問題
ヒステリック夫人はヒステリックに包み隠した本性を明かすシーンが魅力だと思うが、映画ではドスケベ下品ババアになっていただけではなく常識的ヒステリックとナイフに刺される度胸を兼ね備えていて解釈不一致だった あとナイフで刺されるとかいう茶番を挿入したのはポアロのアクションシーンを入れたからだと思うし、4と関連してくるね。

7 大佐、医者問題
アーバスキュラー大佐みたいな強そうでザコい菌みたいなやつと医者のキャラが融合してた 尺の都合上仕方ないかもしれへんけどな

まとめ
素晴らしい映画だったし本読みたくない人、切れぢに耐性がある人にはオススメ
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