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オリエント急行殺人事件のtouchのレビュー・感想・評価

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)
3.6
豪華寝台列車という最上の舞台装置
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アガサ・クリスティによる名作推理小説『オリエント急行の殺人』を豪華キャストで映画化。
「既に映像化され尽くした感のある往年の名作、なぜ今映画化…?」というあなたの疑問は、鑑賞後にきっと氷解するはず。
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幸か不幸か、ややチープなCG風景が列車内の絢爛さを引き立てていた印象。
衣装・美術スタッフの功績に依るところが大きいだろう。
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原作の持つ最大の魅力であるポアロと乗客達の駆け引き、巧みなストーリー構成はしっかり踏襲している。
多少説明を省いていたせいか、やや分かりにくい部分もあったが、破綻はなかったように思う。
改めて原作の質の高さを痛感させられた。
その分、この物語のオチを知っている人と初めましての人とで評価が大きく分かれるところかもしれない。
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原作の力とキャストの豪華さで押し切った感は否めない。
が、逆に言えば、人種も国籍もキャリアも様々な極上の役者達が一堂に会して演じる極上のストーリー
この贅沢さだけで一見の価値ありです。
ちなみに個人的ベストアクトはデイジーリドリーでした。
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