きっこ

台北ストーリーのきっこのレビュー・感想・評価

台北ストーリー(1985年製作の映画)
3.8
男と女の深い溝


これ、ホラー映画じゃん!

前だけ向いて進んだ先は大丈夫?犠牲にしたものは?
台北の現在(当時)を映し、男と女の隔たりを描くことで、警鐘にもなっている。
そして、侯 孝賢さんの魅力炸裂です。(笑)

冒頭は「裏窓」がよぎり、「あら、捕まる男の話?」なんてワクワク。屋台の場面は、「ブレードランナー」な感じね~と、フフフ感を楽しんでたのに…。
交わらない視線。
徐々に増えていく夜のシーン。そして、あの闇……。
怖っつ。

本作を見ることで、侯 孝賢監督の作品の優しさというか、温かさみたいなものを実感しました。
これは、厳しすぎるよ。
すごいけど。
上記以外にも色々な映画が浮かび、映画の集積にも感じたわけですが、それを、ロケでやってのける監督の力量って、とんでもねえな、と思います。

しかし、印象的なタバコのシーンだったなぁ。。
(映画生活投稿分2017)
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