学が浅いのでお恥ずかしながら初めて知りました、スウェーデンの黒歴史…🇸🇪
一言で纏めると、少数民族に生まれた少女の一生を垣間見る作品でした。
どうして自分は人間扱いされないのか?
どうして外の世界へ出ては行けないのか?
どうして自分は少数民族に生まれてしまったのか?
主人公の等身大の感情や疑問、怒りや悲しみが映像を通してはっきりと伝わってきた気がします。
スウェーデンは比較的早い段階から少数民族に対しては保護の姿勢を貫いていたようですが、この保護政策こそが二つの人種間に明確な差別を生み出してしまったことの要因なのでしょう。
この問題は非常に解決し難く、内容こそ違えど世界の至る所に偏在しているように思えます。
「こういう人種のひとだから優しくしないと…」とか、「あの人は病気だから丁寧に接さないと…」とか、まるで腫れ物に触るようなこの慎重というのは、優しい意見なように見えてもその実意外と残虐な姿勢なのかもしれませんね。
この作品を観ていて強くそう感じました。
思わず舌鼓を打ってしまうような、そんな技巧的で奥深いテーマがある一作でした!
オススメします。