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サーミの血のnonのレビュー・感想・評価

サーミの血(2016年製作の映画)
3.8
少数民族に対する差別の歴史。重かったし、痛々しかった。特にあの身体検査のシーンと耳のシーンはショッキング過ぎたし、お祭りで1回会っただけの男を追いかけていくのも痛過ぎた。故郷も家族も捨て名前を変えてでも自らの境遇と決別したかった少女エラ・マリャ。年老いた彼女はあの日背を向けた妹の亡骸に「許して」と呟く。もし、研究対象として見世物的に扱われることがなかったら、平等に教育の機会が与えられていたら、この姉妹はこんな悲しい結末を迎えることがなかったのだろう。終始胸が締め付けられる展開の中、息子がとてもポジティブな感じに描かれていたのが救いかなと思った。
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