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サーミの血のkemのレビュー・感想・評価

サーミの血(2016年製作の映画)
3.7
狭い世界にいた少女だもの。
違う世界を知れば葛藤するでしょう。

劣等民族として差別されていたサーミ人。
1人の少女が、家族や故郷を捨て、自由に生きる道をもとめた。

作品は、主人公の少女時代と老人時代を映しだしている。
間の時代は、どんな人生をおくったのだろうか?
果たして、エレマリャは、本当の『自由』を見つけることができたのか??

タイトルについている、『血』。
棺で眠る妹に許しを請うシーン。
うーん。。
どうだったんだろう。。

作中、湖で妹を仰向けに泳がすシーン。
『自由』に生きて欲しいと思いつつも、
もうそれは言えない姉の、言葉にならないメッセージがそこにあった気がしました。

音楽は、ラース・フォン・トリアー作品を手掛けてきたデンマークの作曲家が担当しているらしいです。
エンディングのヨーク、やられました。
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