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サーミの血のあのレビュー・感想・評価

サーミの血(2016年製作の映画)
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民族研究が侵略的に描かれている点は非常に興味深く、そこにレヴィ・ストロース等が行った人類学としての民族研究、その文脈から現在問われている西洋中心主義的視点でのオリエンタリズムへの反省が見られます。この問題を考える時、西部劇で描かれてきたインディアン像、そこから生まれたイメージは重要な材料となります。
小さな社会の個別性と、それらを結ぶ境界については現在重要な議題であり、私たちが知識を深めるべき問題でしょう。
一方向的な視点は早々に捨てるべきです。
私たちは誰かについて、何も知り得ない自覚すらも重要です。
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