サーミの血のKのレビュー・感想・評価

1930年代のスウェーデンを舞台に、当時ひどく差別的な扱いを受けていた少数民族サーミ族の少女の生き様を描いた映画。

歴史の中で、文明の影で先住民族が差別的扱いを受けてきた事例は数多くありますが、サーミ族というのは知らなかったので勉強になりました。

洋服を着ても隠せない、体に流れる民族の血。それが汚らわしいとか下等だとか言われるがゆえに自分のアイデンティティを否定して生きなければいけない女性の苦悩が、静かに丁寧に抉るように描かれていました。

映像もとびきり美しかった。