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グローリー 消えた腕時計の薄のレビュー・感想・評価

グローリー 消えた腕時計(2016年製作の映画)
3.0
吃音症のおじさんがゴミのように扱われる話。中々見応えがある社会派ドラマだった。

関わる人のほとんどがツァンコを人と思ってないような扱いで利用している不快な人間。ただ、そうした行動は個人の意思や性格によるものだけではなく、運輸省やマスコミ、ひいては社会そのもので醸成されている個人(特に弱者)を軽視してもいいという空気に後押しされているからでもあると思う。だからジュリアたちの行動を戒めたのはジュリアの夫だけ。

そうした空気が個人の反乱程度では何か変わるとも思えず、見終わった後には虚しさだけが残る。
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