Panierz

美しさと哀しみとのPanierzのレビュー・感想・評価

美しさと哀しみと(1965年製作の映画)
4.5
ファムファタル加賀まりこの艶麗さ。この種の文芸作品が纏いがちな湿っぽさも、篠田正浩のスタイリッシュなショットによって緩和され流麗なイメージの連なりを見せる。そのなだらかな語り口は、身を挺する復讐や自己犠牲による宗教的恍惚の虚無さを表現してるようでもある。転覆によって露わになる色即是空の物語。
Panierz

Panierz