アメリカンスニャイパー

空海 ーKU-KAIー 美しき王妃の謎のアメリカンスニャイパーのレビュー・感想・評価

3.4
お正月は『Fate/Grand Order』にハオハオ可愛い楊貴妃ちゃんが登場したので、ルーツを求めて海を渡り、日中合作映画でも観ようかと。

原作が夢枕漠なのでてっきり『陰陽師』のような歴史×ホラー×特撮を期待していたのだが、ほとんどCGファンタジーだったよ。印象としては“昨日オレが見た夢の話”というオチもヤマもない友人の無駄話を聞いているようなストーリー。演出に難ありといったところか、人物が行ったり来たり、過去回想の導入の不自然さ、“幻術”という摩訶不思議を観客はどう捉ればいいのか?など、映像表現と物語がいまいち合致していない。カッコいい呪文も真似したくなる妖怪封印の儀式もないので期待すると肩透かし。指でポンて...

劇中最も美しいのは楊貴妃でも染谷のアルカイックスマイルでもなく“にゃんこ”!CG黒猫は存在感は無いが演技は良くできてる。怒ってても猫だから可愛い♪原題も『妖猫伝』だから猫が主役なのは明らか。10人くらいの男たち相手に無双するアクションシーンもカッコいい。やはり猫は偉大。
長安のセットも艶やか。

楊貴妃を知るにはそこそこ勉強になる映画だがやはり問題は脚本。日中双方に角が立たぬよう配慮し、マーケティングで試行錯誤、制作面ばかりに気を使い、作品としては良くない結果になった印象。監督も筆を投げたか?
僕は安禄山が楊貴妃にバブみを感じてオギャるシーンが観たかったよ。
ハオハオ~♪