アメリカンスニャイパー

ザ・スイッチのアメリカンスニャイパーのレビュー・感想・評価

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)
3.7
見た目で判断しているようだと、殺されても文句は言えないよ。外見重視の現代に贈る、快作スラッシャー映画!

“人を見かけで判断してはいけない”
とはよく言われるが、なかなか自分でもそれに抗うことはできていない。
「“翼”という名前の少年はサッカー部なんだろう」とか「太った野球部員はキャッチャーやってるんだろう」とかつい思ってしまう。そんな薄っぺらい固定観念はどんどん消していきたいところだが。

劇中前半でも「そのファッションダサい」「君の嘘泣きには飽きたよ」「顔見なければセックスできる」など侮蔑の嵐。ヒドイ!(「ゲイじゃない白人男性は危険だ」←これは頷ける。)そんな奴らはまとめて可愛い殺人鬼が派手に皆殺し!なんて良い映画なんだろう!前半のフラストレーションが徐々に解放されていくのが心地良いし、「やはり外見じゃなくて心が大事なんだよ」とストレートに放つメッセージが飾りけなく心に染渡る。
殺人鬼とハイスクール女学生の魂が入れ替わるという目玉の設定ともうまく絡みあい、スラッシャーとしてもコメディとしても観れるよくできた作品に仕上がっている。

血飛沫舞うスプラッターギャグも文句なしの面白さ!『ゾンビワールドへようこそ』や『ハッピーデスデイ』でもみせた、家族や友人との蟠りが溶けていく演出は変わらず登場し、ジャンル映画の楽しさの中にふと感動が差し込み胸一杯になる。クリストファー・ランドン監督、やはり外さないな〜。できたら『ハッピーデスデイ3』も是非作ってもらいたい。期待して待ってるから。ハッシュタグつけて。ハッシュタグ最高!ハッシュタグ感動!……ハッシュタグヤバい